お盆と正月



盆と正月はまったく別のものと考えがちですが、もともとは同じものでした。
正月も盆もともに亡き人をお迎えする日でもあったのです。それが後になって、7月の魂まつりが盆行事となり、正月と区別されるようになりました。

正月の仏教行事は、小正月とよばれる14日と15日に集中しています。正月14日と15日は、大晦日と元旦の関係にあったとされています。また、正月に飾る門松は、お盆に飾る盆花に通じるものといわれています。また正月には火を焚くことが多くありますが、これはお盆の迎え火、送り火に通じています。
さらに正月16日を“仏の年越し”と呼ぶ地方もあります。また、地方によっては“仏正月”“先祖正月”“仏さんの口開け”などと呼ばれているそうです。
また、ドント焼きも年ごもりの一種だといわれています。

古来は正月もお盆も祖霊祭りであったのです。

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